
相手方との交渉のポイント
慰謝料請求において重要なのは,何をおいても不倫・浮気の証拠です。証拠が不十分なまま相手方を問い詰めても,不倫・浮気の事実を否定されてしまうかもしれません。また,問い詰めたことで,相手方が不倫の証拠を処分してしまうかもしれません。そうなると,証拠確保が難しくなり,慰謝料の請求がたいへん困難になってしまいます。直接交渉を行おうとしたことで相手が態度を硬直化させ,以後の交渉が困難になってしまうおそれもあります。
これらの事態を避けるためにも,事前の証拠の確保は非常に重要なのです。証拠の確保が以後の交渉を左右すると言っても過言ではありません。どのような証拠を集めればよいのか,どのように集めればよいのか,今把握している証拠では不十分なのか,といった不安をお持ちの方は少なくないはずです。そのような方は是非一度弁護士にご相談ください。
また,相手方が交渉に応じてくれた場合に,「支払を待ってほしい」「分割で支払う」などと言われこれに安易に応じることは危険です。いくら待っても支払ってもらえず,時効により慰謝料の請求権が消滅するといったことも少なくありません。また,相手方が減額交渉をしてきた,等という事態も想定されます。
相手方が交渉に応じている場合でも,慰謝料額は適切なのか,相手からの支払いを確実に受けることができる状況なのか,を的確に判断するためにも,弁護士にご相談なさることをお勧めします。