【完全版】マッチングアプリで知り合った男性が既婚者だったときの5つの対処法
先日,マッチングアプリで知り合った男性。なんとなく名前を検索してみると実は既婚者であることが発覚!どう対応するべきでしょうか?
ロイヤーズ・ハイでは,男性に騙された女性は,結婚していた彼氏に慰謝料請求することができる可能性があります。
これを「貞操権侵害の慰謝料請求」といいます。
当事務所では,貞操権侵害の慰謝料請求に強みを持っております。
詳しくは下記ページをご参照くださいませ。
ここでは,弁護士の視点から,彼氏が既婚者だと分かった場合に,押さえておくべき5つの対処法についてご説明させていただきます。
目次
1 知り合った人が本当に既婚者か確認する
マッチングアプリで知り合った男性の名前をインターネット上で調べてみると,既婚者であるとの情報が。
男性は本当に既婚者なのでしょうか?同姓同名の人物だったりしませんか?
まずは心を落ち着けて,その情報元や他に同じような情報が無いか,しっかり確認してみましょう。
いきなり男性に直接聞くのではなく,第三者からの情報提供やインターネット上の情報収集など信用できる情報網からの情報によって確認した方がよいでしょう。
その男性が仮に既婚者である場合,自分が既婚者であることを隠して別の女性との関係を持とうとしているのですから,更なる嘘をつかれてかえって騙されてしまうことも考えられるためです。
こちらでも既婚者と独身者を見分けるポイントを説明してますので,ご参照くださいませ。
関連記事:【まとめ】彼氏が既婚者かどうか調べる16の方法・見分け方
ただ,それでも既婚者であるかどうかわからなくて,あやしいと思ったら,
独身証明書や戸籍を見せてもらうように依頼してみましょう。
独身証明書や戸籍は男性は役所で簡単に取得できます。
なにかしら理由をつけて取得してもらえない場合には, 既婚者である疑いを強めていただいた方がよいでしょう。
2 実は既婚者だったと発覚したら関係を切るべき?関係を続けるべき?
色々な情報をもとに男性の素性を探ってみたら,実は既婚者であることが確定しました。そんな時,あなたはどうするべきでしょうか。
(1)交際を続けるかどうかの6つの診断シートで気持ちをチェックしましょう
これまで交際関係にあったのですから、相手の男性との関係をなおも継続したいとお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、相手の男性が既婚者であると分かっていれば初めから興味を持ったといえるでしょうか。今一度、胸に手を当ててよく考えてみましょう。
相手との交際を続けることについてのあなたの気持ちの診断シートです。
□本当に相手のことが好きなのかどうか □何が好きなのか具体的にいえるかどうか □相手のアプリのプロフィールに惹かれただけではないか □初めから既婚男性だったと知っていたとしても好きになったのかどうか □既婚男性はあなたに嘘をついていましたが,それでも信用しつづけることができるのか □結局,妻や子供のもとに戻るかもしれないが,それでも信用しつづけることができるのか |
こうした点をよく考えてみると,きっと良い答えが見つかると思います。
(2)既婚だと知った後に交際を続けたら,妻から不貞の慰謝料を請求されます
法的に言うと,相手の男性が既婚者であるにもかかわらず交際関係を継続させることにはメリットは全くありません。
あなたと相手の男性との関係はいわゆる不倫関係に当たります。
そうだとすれば、あなたは男性の妻から不貞の慰謝料請求を受ける恐れがあります。
あなたは相手の男性が既婚者であることを知って交際関係を継続していることになります。
そのため,あなたの男性に対する貞操権侵害に基づく慰謝料請求までも認められなくなる可能性が高いです。
そのため,関係を続けるという選択をした場合には,非常に大きなリスクを抱えることになります。
以上から、既婚男性との関係を継続することは避け、直ちに関係を断ち切ることが重要だといえます。
3 男性が既婚者であることを隠していたという証拠を保存しておきましょう
(1)既婚者であることを隠していたという証拠は絶対削除するな!
マッチングアプリで知り合った男性が実は既婚者だったという場合,裏切られたという気持ちが強いでしょう。
しかし,その勢いで男性とのラインのやり取りを消去したり,その男性の住所や連絡先を削除するといった行動にでることは絶対に止めましょう。
その理由は,あとで説明させていただきます。
(2)妻が不倫を疑って,慰謝料請求をしてきた場合に対処しなければならない
実際によくあることなのですが,妻の立場からみれば,あなたは夫の不倫相手に見えます。
妻は,あなたが相手を既婚者だと知らなかったとは考えないかもしれません。
その場合,妻は,高い確率で,あなたに不貞を理由とする慰謝料を請求することになります。
そうした場合に,あなたが既婚者であることを知らなかったという証拠を削除していたら,
慰謝料を払わなければならない可能性が出てくるのです。
あなたは,既婚男性に騙されて交際させられたばかりか,妻から慰謝料まで
請求されることになってしまいます。
よって,絶対に,相手が既婚者であることを隠していた証拠を残しておく必要があるのです。
(3)あなたが既婚男性に貞操権侵害の慰謝料を請求する場合に必要となるから
あなたが,後にその男性に対して貞操権侵害の慰謝料請求をすることを想定した場合,その請求が認められるために重要になるのが「証拠」です。
請求を認めるか認めないかは裁判所が判断するものですが,裁判所はあなたとその男性とは全く関係のない第三者です。そのため,その第三者にあなたとその男性との間に起こった出来事が本当であると判断してもらうためには「証拠」が必要となるのです。
たとえば,マッチングアプリ上で「独身です。」とか「結婚相手を募集しています。」と記載しているプロフィール画面のスクリーンショットを保存したり,メッセージ上で「独身だよ。」とか「結婚を前提に交際しよう。」などと述べている画面を保存すると良いでしょう。
※証拠の保存について,「既婚者しか登録してはいけないマッチングアプリに登録していること」をもって,直ちに,既婚者であることを隠していた証拠にはなるわけではないので,注意が必要です。
なぜなら,マッチングアプリの利用規約には利用資格として「高校生を除く18歳以上かつ独身であること」を掲げているものがほとんどですが,アプリの利用者が実際にその利用資格を満たしているかどうかについてはマッチングアプリを提供する会社において保証するものではないと利用規約に明示されているのが通常だからです。
すなわち,マッチングアプリで知り合った男性が既婚者であるかどうかは,その男性が自己を独身であるとか結婚相手を募集中であるなどと述べているかどうかを,確認する必要があります。
そのため,用心のためにも,男性とのやり取りの中で,「実は,既婚者だったりしないよね?」などと質問して,その男性から「違うよ。独身だよ」などとの回答をラインやメールでもらっておいた方が確実です。
その他、証拠として役に立つといえるものについては、別記事にもご紹介しておりますのでそちらもご参照ください。
関連記事:彼氏が既婚者だった!貞操権侵害の慰謝料の相場は?判例も紹介!
4 彼氏や男性の妻への連絡は控えた方がよいでしょう
(1)彼氏への連絡は必要最小限にしましょう。
彼氏が既婚者であると発覚した場合には,連絡をとる必要があるとしても,連絡を取るのは必要最小限にとどめるようにしましょう。
その内容も,決して「まだ好きである」とか未だに好意を持っているかのような発言は慎んだ方がよいです。
なぜなら,未だに継続して連絡を取り合っているということやその内容次第では,貞操権侵害の慰謝料請求をする際の,交渉や裁判の場面で不利に働くことも考えられます。
やりとりの内容次第でも,既婚者であると分かった後も,性的関係を続けたとして,妻から慰謝料請求を受ける可能性すらあります。
そのため,交際相手が既婚者であると発覚した場合には連絡を取ることは,極力最低限にすることを心がけましょう。
ただし,彼氏の情報,例えば,本名や住所,電話番号,職場などの情報が不十分な場合には,後の弁護士のアドバイスにしたがって,情報を取得していただくために,彼氏に連絡を取っていただいた方がよい場合もあります。
ですので,この点は慎重に行動された方がよいでしょう。
(2)妻に対して,連絡や接触をすることは慎重になりましょう。
あなたのお立場からすれば,彼氏に対する怒りが強かったり,あるいは,
本当に彼氏が結婚しているかどうかを知りたいと思って,彼氏の妻に連絡を
したくなるかもしれません。
ただ,この点は慎重に行動された方がよいと思います。
なぜなら,妻に対して連絡や接触をした場合に,妻はあなたとの関係がただの不倫であると誤解して慰謝料の請求をしてくる可能性もあります。
ここで,もしあなたが,彼氏が既婚者であることを知らなかった,という証拠を十分に持っていなければ,あなたの方が逆に妻から慰謝料請求をされる可能性もあるのです。
ですから,ここの証拠固めをしっかりしたうえで,対応する必要があります。
また,怒りのあまり態様を誤ると,脅迫・恐喝・名誉棄損などとも言われかねません。
ですので,心を十分に落ち着けたうえで対応をいただくか,第三者の弁護士にご相談されてから行動された方がよいと思います。
関連記事:独身だと騙されていた場合,妻からの不貞の慰謝料を払う必要はない?
5 貞操権侵害の慰謝料請求のご相談を
知り合った男性が既婚者であると発覚した場合,あなたは様々な感情を抱くことでしょう。そんな場合,その男性に対して慰謝料請求をすることができます。
(1)貞操権侵害に基づく慰謝料請求をすることができます
具体的には,貞操権侵害に基づいて慰謝料を請求するという形になります。
貞操権侵害とは,性交渉を持つ相手方を自己の意思によって選択し又は自己の望まない相手方との性交渉を拒む権利を侵害することを言います。
そのため,貞操権侵害が認められるには,①性的関係を持ったこと②既婚者であることを隠していた・独身であると偽っていたことが必要となります。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
関連記事:彼氏が既婚者だった!貞操権侵害の慰謝料の相場は?判例も紹介!
(2)弁護士に相談しましょう
貞操権侵害に基づく慰謝料請求に関するご相談については法律の専門家である弁護士に相談してみましょう。
ご自身で慰謝料を請求される場合には,感情的になるあまり,過度な請求をおこなってしまったり,彼氏の妻に今回の件をばらしてしまいたくなると思います。
しかし,対応を誤ると,脅迫や名誉棄損などで逆に訴えられることも考えられます。
そこで,まずは,冷静になって第三者である弁護士に今後の対応を相談することを考えてみましょう。
きっと,よりよい解決法が見つかるはずです。
なお,当事務所では,相談料0円,着手金0円(無料),実費1万円で,既婚者かどうかについて調査し,既婚者であることが発覚した場合には貞操権侵害の慰謝料請求をお手伝いさせていただくことができます。
相手男性が既婚者であるとの疑念を強く持っておられるのに調べられないという方や,弁護士を通して慰謝料請求したい方は,お気軽に当事務所にご相談くださいませ。
6 おわりに
以上、マッチングアプリで知り合った男性が既婚者だったときの3つの対処法についてご紹介しました。
既婚者であることが分かって,きっとお辛い状況にあると思いますが,どうか,気持ちを落ち着けてくださいませ。
その上で,ここでご紹介させていただいた対処法をとることを検討しましょう。
きっとより解決が得られるようお祈りしております。
なお,弊所では貞操権侵害に基づく慰謝料請求事件を多く取り扱っております。そのため、貞操権侵害の問題に強い弁護士が所属しています。
貞操権侵害に基づいて慰謝料請求をしたいとお考えの方は、法律事務所ロイヤーズ・ハイにお気軽にご相談ください。
当事務所は、電話、メール、ライン相談も受け付けておりますので、全国対応でエリアを問わずに対応することが可能です。
貞操権侵害の慰謝料請求は、安心の,相談料0円,着手金0円の「完全成功報酬制」を採用しておりますので、
弁護士を通して慰謝料請求したい方は、以下からお気軽に当事務所にご相談くださいませ。
このコラムの監修者
田中 今日太弁護士(大阪弁護士会所属)弁護士ドットコム登録
弁護士法人 法律事務所 ロイヤーズ・ハイの代表弁護士を務める。 大手法律事務所で管理職を経験し、また100人以上の方の浮気、不貞、男女問題に関する事件を解決。 お客様を精一杯サポートさせていただくことをモットーとし、 豊富な経験と実績で、最善策の見通しを即座に迅速かつ適切な弁護活動を行う。