弁護士に依頼してから解決するまでの流れと期間 - 不倫の慰謝料に強い大阪(なんば・梅田)の弁護士法人 ロイヤーズ・ハイ

弁護士法人 法律事務所 ロイヤーズ・ハイ
大阪(なんば・梅田)・堺・岸和田・神戸の慰謝料請求特化サイト

弁護士に依頼してから解決するまでの流れと期間

facebook Twitter line pocket はてなブックマーク

ポイント説明

不貞慰謝料の問題は,請求する側もされる側も,早く解決してしまいたいと思うものです。長引いても疲れるだけです。できるだけ,スムーズに話を進めたいと思われるでしょう。
では,相手との交渉がまとまるまで,どの程度時間がかかるものなのでしょうか。交渉方法によってかかる時間は変わってくるのでしょうか。
実際,交渉は相手がいる問題ですから,一概に「これだけの時間がかかります」と言えるわけではありません。そこで,ここでは,具体的な交渉の進め方と,解決までに要する時間の目安について,解説していきます。

今回の記事の流れ

1 慰謝料請求の準備

証拠2

そもそも不貞の証拠をきちんと入手できていない場合,まずは証拠の収集をしていただく必要があります。ホテルの領収書や肉体関係が分かるLINEのやり取りを集めたり,場合によっては,探偵に依頼して証拠を押さえてもらうことも考えられます。
LINEのやり取りはすぐに入手できそうですが,探偵に依頼するとなると,ある程度の時間は見込まなければなりません。

また,相手の携帯番号は分かるが,住所や正確なフルネームが分かっていないという場合もあるでしょう。この場合は,弁護士会を通じて携帯会社に照会をすることで,相手方の情報を入手できる可能性があります。
「23条照会」と呼ばれるこの手続きは,照会先の対応によって差はありますが,2週間程度はかかるでしょう。

 

2 相手方への請求

証拠が揃えば,いよいよ相手方への請求です。請求の方法は大きく分けて2つです。電話で直接交渉をするか,内容証明郵便等の書面で請求をするかです。

 

(1)書面で請求する

通知書

書面での請求は,請求側の主張が明確になりますし,請求したことが証拠として残ることになります。
一方,書面で請求をするには,記載する内容を考えなければなりませんし,郵送であれば相手方に到達するまでに時間が必要です。これは,相手方に弁護士がついた場合も同じでしょう。
書面で請求すれば,これを受け取った相手方も,きちんと書面を読み込み,請求の内容を確認してから反論を組み立てますから,相手方からの返答が来るまでにも時間がかかることになります。

 

(2)電話で請求する

電話で請求する

相手方に電話をかけ,口頭で請求することの一番のメリットは,スピード感です。すぐに相手に請求内容は伝わりますし,その場で答えを得られるかもしれません。「少し待ってほしい」と言われた場合でも,その場での返答を求めたり,期限を切って返答期間を設けたりと,臨機応変な対応が可能です。
一方,電話であれば口頭でのやり取りになります。録音等をしなければ請求の内容は客観的な形では残りません。

 

(3)どちらの方法で請求するべきか

ここまでお話ししてきたように,書面も電話も,それぞれのメリット・デメリットがあります。一概にどちらが良いとは言い切れません。
ただ,一日でも早く終わらせたい,余計な時間を掛けたくない,という場合は,電話で交渉を進めるのが良いかもしれません。電話の交渉であっても,相手方の返答にかかる時間や,交渉内容によって何か月もかかる場合もありますが,スムーズに進めば1か月もかからず合意がまとまるケースもあります。

 

3 示談書や合意書等,書面を作成する

示談書や合意書等、書面を作成する

合意がまとまれば,その後の争いを避けるため,示談書等の書面を作成します。
その中に加える条項や,違約金条項を入れるのであればその額についても,双方の合意がなければ話は進みません。
示談書の文面について双方がお互いに譲れない点があると,書面をまとめるためにまた時間がかかってしまうかもしれません。

仮に慰謝料の支払が分割になっていて,将来の支払いを確保するため,公正証書を作成するというケースもあります。公正証書を作成するのであれば,その分時間もかかってしまいます。

 

4 合意がまとまらなければ…

合意がまとまらなければ…

そもそも不貞はなかったと争っていたり,慰謝料の額について合意できなかったりと,合意が最後まで成立しないことも多いです。
この場合には,訴訟を提起することになるでしょう。訴訟を提起すれば,かなりの時間がかかると思ってください。

まず,訴えの提起から1~2か月で第1回目の期日が指定されます。その後は,約1か月間隔で弁論期日又は弁論準備期日が開かれることになります。
期日において,書面等を提出して当事者双方の言い分が出揃った時点で,多くの場合裁判所から和解をすすめられます。この時点で和解が成立すれば,訴訟自体そこで終わりますが,和解を受け入れられなければ,証人や本人の尋問手続きに移ります。
尋問を経て,それでも和解ができなければ,最終的な「判決」を目指すことになります。

裁判は,和解が成立するのであれば半年程度で終結する場合もありますが,判決まで至ってしまうと,1年はかかってしまいます。そのため,訴訟を起こすと決めた場合は,訴えの提起時点から,1年以上はかかるかもしれないと思っておくべきでしょう。

 

5 おわりに

以上お話ししてきたように,弁護士に慰謝料請求を依頼したとしても,解決までに要する期間は様々ですし,事前に予測することも困難です。
相手がすんなり請求を呑めば,1~2週間で解決できる可能性もゼロではありません。一方,相手が一銭も払わないという姿勢を全く崩さない場合には,訴訟を起こし,判決まで進むかもしれません。どの程度時間がかかるかは,実際に請求をしてみなければ分からないのです。
ただし,相手方のキャラクターや,あなたが請求したいと考えている内容によっては,ある程度の予測を立てることはできるでしょう。是非一度弁護士にご相談ください。

このコラムの監修者

facebook Twitter line pocket はてなブックマーク
浮気・不倫の慰謝料に強い弁護士TOP > コラム一覧 > 不倫慰謝料を請求したい > 不倫された > 弁護士に依頼してから解決するまでの流れと期間